横浜SUPマラソン2023

横浜SUPマラソン2023

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3月5日(日)、神奈川県横浜市で横浜SUPマラソン2023が開催された。

今回で6回目の開催。香港・台湾・イギリスなど、海外からの選手も初めてのエントリーがあった。

横浜市内を流れる大岡川、中村川、堀川が会場となり、日出町から蒔田、石川町を経由し本町までの5.5kmを2往復する22km、その半分の11kmの2種類の距離。国内最長とも言える本大会には、Team KOKUAから島津 成彰(Nariakira Shimazu)、馬場 なつみ(Natsumi Baba)、KOKUA Generation Nextからは池田 海誠(Kaisei Ikeda)が出場。

島津 成彰、馬場 なつみは22km、池田 海誠は11kmでのエントリー。今回、世界大会でもトップランカーとして活躍する選手も出場し、シーズン序盤ながら見応えのあるレースとなった。

島津 成彰は、勢いのあるスタートを決め、トップ集団でトップ選手と攻防戦を繰り広げた。11km折り返し地点まで粘りきったが、ターンで差が開いたこと、落水もあって距離を縮められず、2位という結果に。総合的にレベルアップしていけば最後まで互角に戦う姿を見せてくれることが想像できる。

馬場 なつみは男性選手の中での総合順位を意識。途中からは前後の選手と差が開き、一人旅の孤独な展開となったが、落ち着いて漕ぎきり、優勝。

池田 海誠は中学1年生、SUP歴も1年ながら、カヌーやサーフィンで磨いたパドルテクニック・ボードコントロールは同年代のJr.パドラーの中でも光っている。本大会でも11kmクラスで5位という結果を残し、今年の活躍に期待大だ。

 

下記、選手レポート

【島津 成彰】(Nariakira Shimazu)
Result:  22km 14ft ハードボード 男子
02:14:55 2位
「コンディションはフラット、コースは11kmを2周するレース。スタートから今回1位でゴールした荒木 珠里選手が先頭に来ると予想していたので、その荒木選手と横に並びながら第1ブイまで並走、ターン後にドラフティングして後続するが、ブイまで残り1.5km地点で落ちてしまい先頭と離れてしまった。しかし焦ることなく、ボードの無駄のないスムーズな進みに任せて第2ブイまでに追いつくことに成功。ボートの性能に助けられ戻ってこれた形となった。
その後折り返し地点まで2人で先頭争いをしていたが、折り返し地点で引き波に乗られてしまいそのまま先頭と距離が離れた。 そこからは2位争いで、焦らずボードの進みに身を任せ、ラストのブイを回ってスパートをかけ2位でゴール。終始ボードの性能に助けられたレースとなった。世界チャンピオンと3分差のゴールだったため、今年の世界選手権にむけて、この差を埋めれるように頑張っていきたい。」
Board:KOKUA FLY PRO 21
Paddle:KK MINI
 

 

【馬場 なつみ】(Natsumi Baba)
Result: 
22km 14ft ハードボード 女子
02:29:17 優勝
「自分にとってはこの大会が今シーズン初戦となりました。22kmをフラットな川で漕ぎ続けることは普段ないシチュエーションなので、この距離の中で自分の漕ぎ、身体がどう変わっていくのかを観察しようと思い、臨みました。男性選手への真後ろのドラフティングはできないため、自分との戦いでしたが、川でのレースならではの沿道の声援に励まされました。
後半にかけてのペースアップが目標でしたが、序盤で男性選手との真横のドラフティングがうまくいかず、ペースを乱してしまい、結果ペースアップできたと感じたのはラスト2km。データを見るとペースはそこまで上がっておらず、心拍のみが上がった結果に。ペース配分・他艇との関係のなかで自分をどうコントロールするのか・補給のタイミングなど、長距離でこのコンディションだからこそ見えた課題がたくさんありました。まだまだフィジカル面でも上がりきっていないのが正直なところなので、レースの感覚、漕ぎの感覚を戻しながら丁寧に練習していこうと思います。」
Board:KOKUA FLY PRO 22.5
Paddle:KK PRO HA Skinny
Fin:KK PRO FIA

 

【池田 海誠】(Kaisei Ikeda)
Result:
11km 14ft ハードボード 男子
01:22:19 5位
「2回目の11kmレース、楽しめました。ドラフティングで色々な人に乗り継いで順位を上げることが出来、ターンの時もインをさして抜けて楽しかったです。初の川のレース、コンクリートの壁に囲まれて気持ち悪くなってしまいました。」
Board:KOKUA FLY PRO 21
Paddle:KK AFTERSKOOL
Fin:KK PRO FIA 

今シーズンの初戦が本大会だったパドラーも少なくないだろう。初戦にしてはなかなかタフなレースであったが、達成感と共に課題が多く見えた有意義な時間になったことは間違いない。

4月にはJCF海外派遣選手選考会、5月にはISA代表選手選考会と世界を意識したレースがすでに待ち構えている。

Team KOKUAが国内外で活躍する姿を見るのが楽しみである。

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